神経の治療の時、グリグリやる針のようなドリル。
芸能人の顔が腫れて、レントゲンを撮ると、この針が歯の中で折れていたのが原因だったそうです。
この針、折った事のない歯科医師は多分いないでしょう。実は私もこれまで3回ほど折ったことがあります。根っこの先っぽで折れればまず取ることは出来ません。この器具、一回ずつ使い捨てにすれば、かなり破折を防止できるのですが、かなりお高く日本の保険診療ではとてもじゃないけど、そんなことは出来ません。
そこで、当院ではチョットした工夫をしています。写真に写っている半透明のギザギザしている小さな部品を取り付け、一回使い滅菌するごとに三角の部分をちぎっていきます。8回使ったら廃棄するようにしています。多分8回使用でも赤字だと思いますが、、、
因みに欧米ではこのファイルは使い捨てです。羨ましいです。日本の根管治療「神経の治療」は診療報酬が少な過ぎです。日本の皆保険制度は優れていると言われていますが、私たち歯科医からすれば???です。決して贅沢は言いませんが、せめて労力に見合う報酬にしないと、日本人の歯は中々残せません。